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企業がイラストを依頼する時に確認して欲しいこと(加筆修正版)

企業がイラストを依頼する時に確認して欲しいこと(加筆修正版)

こんにちは!

長崎のイラストレーター、天壌です。

今回は企業さんの依頼方法についてもお話ししようかと思います。

初めてイラストレーターに頼む時どうしたらいいか?お話しします。

大幅に加筆修正しましたので、「もう読んだよ!」という企業のご担当者さまも再度ご確認ください!

突然ですが、この記事を読んでいる人の中で「二次使用料」って聞いたことありますか?

デザイン会社さんでも二次使用ってピンときませんよね?

実はイラストの制作料金は使用される媒体が増えるごとに二次使用料というものが発生します。

こちらの表をご参照ください。

図解制作参考:トラノスケ様

これはイラストの制作料金の内訳についての図式です。

(使用・改変許可を出されているトラノスケさんの図を参考に自分の図を作成しました。ありがとうございます!)

参考元

このように、イラストの料金は基本的に

「制作費+制作物を1媒体につき1回使用する使用料金」です。

制作物を再利用することは「二次使用(二次利用ともいう)」と呼ばれ、「二次使用料金」が発生します。

私の場合は1回の二次使用につき、別途使用料をいただいております。

使用媒体が複数に渡る場合は、必ず事前に申告してください。

申告いただいた規模・回数分でお見積りします。

また納品後に二次使用する場合にもご相談ください。

このように

イラストの料金は「制作費+使用される毎にマージンがかかる」わけです。

不便と思いますか?

すみません・・・。

こちらもギリギリのところで値段設定してしまうので・・・。

億万長者のクライアント様でもう全部一括でガバッ!といただけたらもっと設定が緩くてもいいんでしょうが、現状クライアント様が比較的お得に依頼できて、かつイラストレーター側もやっていけるラインというのでこういう感じになっています。

ご了承ください。

一定期間沢山使う予定で都度の連絡がご面倒な場合、期間を決めて期間分の使用料をまとめてお支払いいただく方式もあります。(都度連絡される方式よりは少しお高くなりますが、連絡は少なく済みます。)

案件によって柔軟に対応しますのでご相談下さい

●基本的にイラストレーターが著作権を持ちます。

私は著作権の譲渡は基本的に行なっておりません。

作家の死後50〜70年効力を発揮する権利です。

ですので、もし譲渡する場合はそれなりのお値段になります。

イラスト1枚に対してコスパがすごく悪くなりますので、おすすめはしていません。

著作権譲渡に関する問題についてはこちら↓

それより著作権を留保していただいてイラストレーターに沢山のイラストを描いてもらったほうが、企業側としてもお得だと思うからです。

ただお得な代わり、制約がつきます。

・勝手に改変しないでください

・勝手に人に譲らないでください

・勝手に使い回し(二次使用)しないでください

上記のように、「勝手に」してほしく無いのです。

何かしたい時は「権利を持っている著作権者(天壌)に必ず相談してね」というのが条件です。

クライアント様を信頼して制作物をお渡ししています。

約束事なので必ず守ってくださいね。

そして今後ご依頼される企業様に確認して欲しいこと、まとめました!

【イラストレーターに頼む時に共有・確認してくれると嬉しいこと】

①描いてほしいもの・サイズ

②スケジュールやターゲット層(全体概要)

③使用期間・使用範囲

④実績掲載の可否(画像もOKか)

⑤追加料金が発生するケース

順番に説明しますね。

①描いてほしいもの・サイズ

描いてほしいもの・サイズは重要ですので一番にお願いします!

最初はざっくりとでも良いですが、納品時の仕様はお互いに要確認ですね。

何センチ・何ミリ・解像度・・・などです。

そして複数媒体に渡って使用する場合には、必ず一番大きいサイズを申告してください!!

というのも、イラストは拡大するとガビガビになってしまう(いわゆるラスターデータです)ので、小さくはできても大きくはなかなかできないんです。

イラストレーターさんによってはぴったりサイズで作っているので、描き直しになってしまいます。

印刷もしたいなぁと少しでも思ったら印刷サイズを指定しておくと安心ですよ。

②スケジュールやターゲット層(全体概要)

どのようにプロジェクトが進行するのか、日程や内容をざっくりとでも言っていただけるとこちらも予定を組みやすいです。

「何日にリリースするので入稿する何日までに欲しい」と言っていただければ最大限協力します。

※但し当方のスケジュールによります。また締切一週間を切る場合は特急料金が発生します。

そしてターゲット層はとても重要です!

というのも、男性向けのイカつい店舗に女性向けのフェミニンな絵を置いても(もしそれがいくら上手で素敵なものでも)お客様のニーズに合っていなければ見向きもされないからです。

例えばランジェリーショップ(女性向け店舗)にカイジの絵(男性向けの絵)とか、良いでしょうか?

絵柄が個性的で私もアニメ観てました。

自分もカイジは好きですがランジェリーショップではダメですよね?

ユーザーのニーズに合っているものを提供したいと思っています。

もし万が一プロジェクト進行中にターゲット層が変わった場合は必ずご連絡ください!

そして(特急料金がかからないように)ご相談はお早めにどうぞ!

③使用期間・使用範囲(どの期間・どのくらい使うか)

これも重要です。

と言うのも、競合他社のバッティングNGのご依頼の場合、無期限に使われてしまうと他の企業さんのご依頼を受けられない・・・イラストレーターを下手すると廃業しないといけないかもしれないからです。

大袈裟じゃないか?と思うかもしれませんが積もり積もって重なっていくと数年でそうなる可能性があります。

自分の場合は期間を原則1年更新にしています。

もしまだ期間がわからない企業さんはとりあえず1年でしてみませんか?

④実績掲載の可否(画像もOKか)

実績掲載の可否はイラストレーターの次のお仕事につながるか否かにも関わる大変重要な箇所です。

どの企業さんも過去の実績(実際の依頼作品)を見て依頼されるからです。

私の場合は掲載可否の確認をお願いしています。

やっぱり著作権を持ってても無言で記事公開やっていたら気持ち良くないじゃないですか?

なので確認です。

実績公開不可でのお取引にしたい企業様も一部いらっしゃるとは思うのですが、イラストレーター側からすると公開できない案件=その期間が外から見たら空白になってしまうので、無職のように見えてしまうのです・・・。

なのでそういったリリース後も、名前すらも非公開をご希望の案件は、イラストレーター側からするとリスク案件になってきますので必然的にその分依頼料が跳ね上がってきます。

著作権買取の金額とまではいきませんが、他人に見せられない案件となりますと私の場合は①〜③でお見積もりした依頼料の更に倍額くらいになります。

フリーランスのイラストレーターにはそのくらいクレジットは重要なのです。

文字・・・できれば画像も気持ちよく「公開OKです!」と言っていただけると大変ありがたいです。

⑤追加料金が発生するケース

依頼方法にも掲載していますが、例えば「過度な修正」「大幅な描き直し」などが該当します。

あまりにも修正が多い場合は想定した時間以上に日数がかかってくるので人件費をはじめとした諸々経費を消費するため・・・当然ですが追加料金が発生します。

通話や対面の打ち合わせが不必要に多い場合なども同様です。

これはケースバイケースなので一概には言えないのですが、例えば小さなイラストカット1枚のみに対して通話の打ち合わせが3回も4回も必要かどうか?ということです。

しかし広告塔になるメインビジュアルならばその回数は妥当かもしれませんね。

もしこちらがちょっと打ち合わせ多いな?と感じた場合は「この件はメールでも良いですか?」などこちらからも言うように心がけますね。

個人個人の感覚的な問題ですしお互いに確認して進めていきましょう。

また、原画指定のご依頼の場合の注意点です。

原画はデジタルでは再現が難しい「ニュアンス」を伝えるのにとても有効ですね。

水彩で彩色した絵などいいですよね!!

私も大好きな画材です。

ただ注意してほしいのが、このアナログの原画は作画に入ってから仕上げまでの段階で修正を指示する場合、描き直しになる可能性が高く「大幅な修正」→追加料金になりがちです。

読んでいる皆さんは小学生の時に図工・美術でやったと思うのですが、既に塗った赤色を水色にはできません。

紙に描いている原画では修正がとても難しいのです。

色をつけたラフをご提示しますので、追加料金が発生しないように必ずラフの段階で社内で入念に確認・検討をお願いいたします。

また最初から修正が必要そうな場合はデジタルでもある程度の再現は可能です(全く同じ完全な再現は難しいですが)。

修正が必要そうなご依頼ではアナログ風のデジタル彩色もご検討下さい。

私の場合、企業・法人様は上記の5点を加味してお見積もりをいたします。

契約書の用意が無い場合もこちらでテンプレートの準備があります。

イラストレーターへの依頼が初めての企業様で契約書の作り方がわからない場合もお気軽にご相談ください!

一緒に内容を確認しながら契約書を作成いたします。

企業様への提案とお願いでした。

どうぞよろしくお願いいたします!

書いてるのはこんな人です 天壌

長崎の画家・イラストレーター・デザイナーです

1983年長崎生まれ 名古屋造形芸術大学(洋画専攻)卒業後、 図書館に勤めながら依頼をこなす 美術関係の仕事を経てデザイナーに転職 2018年会社を退職、フリーランスに 絵やデザインの仕事をしながら展示会にも精力的に出展している 長崎在住

ご依頼・ご相談は随時受付中です どんなイラストレーターなの?もっと知りたいという方は動画をどうぞ↓

ご相談には ・何を描いて・作ってほしいか(人物なら特徴、背景の風景・・・など)

・サイズはどのくらいか(10㎝正方形、A4・・・等)

・いつまでに欲しいか(●月●日)

・予算はどのくらいか(●万円)

個人の方の場合最低この4点があればまずは大丈夫です。

ご予算やサイズに合わせたご提案をさせていただきます。 ご依頼はこちらから

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